奄美大島にはたくさんの唄者さんがいらっしゃいますが、島の中にくらしながら唄っている人たち、そして内地に暮らしながらも島唄を唄い続けているひとたち。その中からこの日はお隣の喜界島出身の永志保さんと、鹿児島出身の松永太郎さんが ASIVIにやってきました。島在住の唄者さんたちの唄は聴けるチャンス多いのですが、この永志保さんは現在鹿児島で音楽の先生をやっているそうで、最近はなかなか島で唄えるチャンスがないらしく、今回彼女の唄を聴くのは僕にとっても初めてで、とても楽しみにしていました。さらに今回はアコースティックギターとヴォーカル担当の松永太郎さんも加えてのライブで志保さんの島唄がどういう風にアレンジされるなか?というのも楽しみの一つです。
まずはやっぱり朝花節。これぞ島唄でのスタートだったのですが、すかさず2曲目にはアコースティックギターを加えた正月着、3曲目には早いテンポでアグレッシブな豊年節と、志保さんの島唄に松永さんのハヤシとコーラスが混ざり初めて聴く島唄になっていました。松永太郎さんは沖縄でも音楽活動をしていたようで、彼の唄い方にはなんだか奄美とはまた違う南国テイストがありすごく落ち着くメロディーや響きを感じました。中盤から終盤にかけてはみんなの知る曲をカバーしたり、それぞれ一人づつステージに上がり唄ったり、最後の方ではステージを降りて客席の中でマイクを通さずに唄うなど、ステージとお客さんの線を取っ払ったライブになりすごく盛り上がりました。
唄の間には楽しいおしゃべりをしていたお二人ですが。このライブの翌々日からはまた学校の先生に戻る志保さん、夏休みの終わりが近づき、なんだか複雑な気持ちだったみたいです。学校の先生もまた頑張ってください。是非一度彼女の音楽の授業を受けてみたいものです。楽しそ〜ですね。